デビットカードのどのような特徴を重視して法人口座を開設すべきか


会社のメインバンクとデビットカードは切り離せない

法人用のデビットカードを作る場合、ある意味、クレジットカードを作るときよりも慎重になる必要があります。というのは、銀行の法人口座とデビットカードが密接に結びついているからです。クレジットカードであれば、一度作ればたとえメインバンクを変更しても引き続き使うことができます。クレジットカード会社に対して、引き落とし口座の変更届を出せばいいからです。しかし、法人用のデビットカードの場合、A銀行から発行されたデビットカードの引き落とし口座をB銀行の口座に変更するということはできません。つまり、もし会社のメインバンクを変更するのであれば、今まで利用していたデビットカードは事実上使えなくなってしまうのです。

海外ATMからお金を下ろすときの手数料に着目してみる

では、優れたデビットカードを持つという観点で法人口座を開設する場合、カードのどのような点に着目すればいいのでしょうか。海外に行くことが多いなら、現地のATMを通じてお金を下ろす場合の手数料を重視しましょう。デビットカードで海外ATMからお金を引き出そうとすると、引き出し手数料のほかに下ろした金額の3パーセント程度の事務手数料がかかることが多いです。ただ、カードによっては事務手数料はかかるものの、引き出し手数料は無料としているところがあるので、海外でよくお金を下ろすならそういったカードを選ぶとお得です。また、起業したばかりならデビットカードの維持費も節約したいので、年会費無料のものを選ぶといいでしょう。

法人のデビットカードは、法人口座の預金額以上の決済がないため基本的にカード発行のための審査がありません。ほとんどが年会費無料のため、経費がかからないというメリットがあります。